「鱖魚」の版間の差分

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(相違点なし)

2021年12月7日 (火) 19:14時点における最新版

けいぎょ


画題

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解説

東洋画題綜覧

支那産の魚で俗に『けつぎよ』と呼ばれてゐるが、正しくは桂と同音である、大さ一尺内外を普通とするが時に二尺に達するものもある、大体菱形を為し、一寸目ばるに似てゐるが、鰭や尾は河豚のやうである、背鰭十二棘、土人はこれを十二ケ月に象るといふ、其昔劉憑といふ仙人が石桃魚といふものを食べたがそれは此の鱖魚であるといふ、張志和の詩中に『西塞山前白鷺飛、桃花流水鱖魚肥』の句があるのでよく桃花鱖魚として画題となる。

橋本関雪に此の魚を描いたもの多く、山村耕花は個人展覧会に之を図し、長野草風西沢笛畝にもその作がある、又、清人胡鉄梅の作亦伝へられてゐる。

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)