金剛山

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こんごうざん


画題

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解説

東洋画題綜覧

朝鮮第一の名山、江原道の東海岸である高城郡に属し広大な区域を占め一万二千峰ありといふ、岩石が白いので皆骨峰といひ、楓樹が茂つてゐるので楓嶽といひ、禅家は涅槃、枳怚、金剛、衆香等種々の名を以て呼んでゐる、東麓に神渓寺楡岵寺があり、西部の山中に表訓寺、長安寺あり、其他正陽寺摩訶衍庵、妙吉祥庵、鉢淵寺其他数十の庵があり、山中を一巡し寺庵を歴訪すれば十一里を超ゆといふ、金剛山は普通に之を大別して中央連峰の西側を内金剛、東側沿岸連峰を外金剛といひ日本海に没する高城附近を海金剛といふ、内金剛には長安寺、明鏡台、霊源庵、望軍台、三仏巌、表訓寺、正陽寺万瀑洞、摩訶衍、妙吉祥昆廬峰の諸勝があり、外金剛は寒霞渓、万物相、神渓寺、玉流渓、九竜淵、新金剛等の奇景があり、更に海金剛には永郎湖、懸鐘岩、立石山、仏岩、松島、沙巌、七星巌、海万物相等の奇岩怪石に彩られ変幻怪奇応接に遑もなく、文人画人の筇を曳くもの絶えず、多くの人々に依つて画かれてあるが主なもの左の通りである。

高島北海筆  『朝鮮金剛山四題』  第十一回文展出品

池上秀畝筆  『金廬奇勝』     個人展出品

山内多門筆  『金剛五題』     第二回帝展出品

同      『金剛九成洞』    第三回帝展出品

野添平米筆  『金剛山』      第十一回帝展出品

川端竜子筆  『筆金剛』      第十回個人展出品

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)