酒呑童子

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しゅてんどうじ Shutendouji


総合


歌舞伎

中村座の脇狂言

本文

めしよする しばらく有て奥よりも 大格子の織物に紅ひの袴を着 鉄棒を杖に突 あたりをにらんで立たりしは 身の毛もよだつばかり也 かたれきかんと申さる  此間せりふ  酒を聞しをよろこび 先客僧たちこなたへと 掾の上にぞせうじける  合せりふ  童子さかづきとり上て 一ッうけてはさらりとほし 頼光にさしにける 肴はなきかとありければ 今切たるとおぼしくて 股と腕とを板にのせ 座敷へこそは出しける 某こしらえ申さんと 腰より差ぞえすらりとぬき しゝむら四五寸おし切て 舌打してぞまいられける  合せりふ  童子も却て頼光を礼拝するこそ嬉しけれ  合せりふ  鉄棒を杖につき はつたと白眼<にらん>で立たりける  合せりふ  まことしやかにのたまへば  合せりふ  殊さら持参の酒に酔 たゞくりことを思し召 我等も御身の其すがた うち見てはおそろしげなれど 馴てつほひは山伏と うたいかなでゝ心つき 奥をさしてぞ  三重


画題

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解説


大江山鬼退治を見よ。