身替座禅

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みがわりざぜん


総合


歌舞伎

常磐津長唄舞踊劇岡村柿紅作。明治四十三年(1910)市村座で、六世尾上菊五郎(山蔭右京)七世坂東三津五郎(奥方玉の井)中村吉右衛門(太郎冠者)によって初演された。能狂言の「花子」を舞踊化した松羽目物で、狂言の演出様式をそのままとっている。 大名山蔭右京は、愛妾花子の許に行きたいが奥方の嫉妬が怖い。そこで座禅と称し一室に閉じこもり、太郎冠者を身替りにして出かける。あとで奥方はこれを見つけ、太郎冠者の代りに衾をかぶって待っていると、右京はほろ酔い機嫌で帰り、奥方とは知らず花子ののろけ話をする。 六代目尾上菊五郎の残した新しい狂言舞踊のなかで、代表的傑作として賞讃された。十七世中村勘三郎が好評を得ている。