「蹴鞠」の版間の差分

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2021年12月7日 (火) 19:14時点における最新版

けまり


画題

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解説

東洋画題綜覧

蹴鞠はクヱマリ、まりけ、略して『まり』のみいひ蹴鞠とも云ふ、貴人の遊戯で数人庭上で革沓を穿き鞠を且蹴上げ、且つ承けて地に落さぬやうにする戯れである、鞠は鹿の韋皮で二枚を中にて綴り円く作る、径七八寸、これを行ふ式は種々あるが、普通なのは庭上に場を設け、鞠壷、又、懸りと云ふ、方数間、四方を囲ひ、東北の隅に桜、東南に柳、西南に楓、西北に松を植ゑる、(此の樹々を切立といふ)四本懸と云ふ、四人又は六人八人此の場内に立つて鞠を蹴合ふ、此技支那から伝はつて古代からあつたが、崇徳天皇のころの人、大納言藤原成通、練達して妙技を称せられ、其子孫公卿衆に難波家、飛鳥井家と称して数十世此の技の師範家があつた。  (大言海)

蹴鞠の名画としては、土佐長隆筆『桜下蹴鞠図』屏風(根津家蔵)最も名高く、菱川師宣にも名作がある。(松方氏蔵)

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)