稚児文殊

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ちごもんじゅ


画題

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解説

画題辞典

文殊菩薩を童形となしたるものにして、仏在世の頃梵徳婆羅門の家にありし折の形なり、伝教大師の将来となす、然れども之を図するには和装せしめて日本趣味を発揮せるものとするを通例となす。

伝藤原信実筆(原富太郎氏所蔵)、土佐光茂筆(京都三千院所蔵)、土佐光元筆(末松子爵旧蔵)、円山応挙筆(某氏所蔵)、狩野益信筆(伊藤大八氏所蔵)(『画題辞典』斎藤隆三)

東洋画題綜覧

文殊の童形、もんじゅしり「文殊師利」の項を見よ。

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)


文殊菩薩を童形に画いたもので、仏在世の頃梵徳婆羅門の家にあつた形を伝へたものといふ、伝教大師の将来といひ、我が国では、更に王朝時代の稚児の姿にして獅子に騎せしめ、一つの型を作り、土佐派の人々など喜んで之を画いてゐる、主な作左の通り。

伝藤原信実筆  横浜原氏蔵

土佐経隆筆   藤田男爵家旧蔵

土佐光茂筆   京都三千院蔵

住吉慶恩筆   郷男爵家旧蔵

土佐光之筆   末松子爵家旧蔵

円山応挙筆   某氏蔵

狩野益信筆   伊藤大八氏旧蔵

下村観山筆   菱田富吉氏蔵

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)