百日紅

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さるすべり


画題

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解説

東洋画題綜覧

百日紅はその字のまゝに『ひやくじつこう』とも呼ぶ、漢名は紫薇、千屈菜科の落葉喬木で、原産は東印度であるといふ、幹の肌滑かなので猿も辷つて登るに困難だといふので、『さるすべり』又は『さるなめり』といふ、赬桐といふ別名も亦幹の滑らかな点から来てゐる、高さは一二丈に達し、葉は小判形で対生、花は梢に塊つて咲き、萼は円く花は薄紙を揉んで刻んだやう、その弁の基部は糸のやうに細い、色は淡紅を普通とするが、白も紫もある。

あし引きの山のかげ地のさるなめりすべらかにても世をわたらばや  民部卿為家

薇花五月中開花直至六七月、爛漫可愛又謂百日紅。  (汝南圃史)

富岡鉄斎、橋本関雪、小室翠雲に此の花を描いた作がある。

川船水棹筆  『百日紅の蔭』  第四回帝展出品

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)


植物の名、紫薇、さるすべり「百日紅」の項を見よ。

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)