浮名

提供: ArtWiki
ナビゲーションに移動 検索に移動
印刷用ページはサポート対象外です。表示エラーが発生する可能性があります。ブラウザのブックマークを更新し、印刷にはブラウザの印刷機能を使用してください。

総合

①当人にとっていやなつらい評判。立てられたくないうわさ。「憂(う)き」から同音の「浮き」を連想し、「流す」「川」「涙」などが縁語としても使われた。


②(浮名)男女間の情事のうわさ。艷聞(えんぶん)。


【語誌】 平安時代は「憂き名」で、「憂き名立つ」「憂き名取る」「憂き名漏り出づ」と言って、自身の恋が現われたり、捨てられて「人笑へ」になったりするのをなげく時の表現。室町末期に「憂き世」が「浮き世」の意を強めて享楽的な傾向に進むなかで、「憂き名」も艷聞の意の「浮き名」の意で用いられることが多くなっていった。


”うき‐な【憂名・浮名】”, 日本国語大辞典, ジャパンナレッジ (オンラインデータベース), 入手先<http://www.jkn21.com>, (参照 2011-07-12)