弁内侍

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べんのないし


画題

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解説

前賢故実

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(『前賢故実』)

東洋画題綜覧

後醍醐天皇の宮女、右少弁俊基の女、後醍醐天皇に仕ふ、高師直之を見恋慕して兵をして奪はしむ、楠木正行遂に之を見て救ひ、天皇に返し奉る、天皇之を賞し正行に賜ふ、正行辞して曰く

とてもよに生らふべくもあらぬ身の仮のちぎりをいかで結ばん

と、正行の死後、内侍は尼となり、庵を大和の竜門に結んで正行の菩提を弔つた。

弁内侍は美人画として、画かるゝものあり歴史画として正行と共に画かるゝもの亦少からず、左の作がある。

富岡鉄斎筆  『正行弁内侍像』  坂本光浄氏蔵

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)