宇治

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うじ


画題

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解説

東洋画題綜覧

山城国の名邑、琵琶湖から流れ出る宇治川が、笠置山脈系統の山地を縫うて京都盆地に出る境にある、古来東国及び南都から京都ヘの交通の要衝に当り、風々戦塵を蒙つた、今は平等院の鳳凰堂と、附近丘陵一帯の茶園で名高く、宇治川を距てた対岸の字治村には、曹洞宗の名刹興聖寺、菟道稚郎子の離宮址と伝へらるゝ藤原時代の古社宇治上神社(離宮明神)、黄檗山の大本山万福寺、西国十番三室戸寺其他名所が多く、京都を距る四里十一町、此の平等院鳳凰堂(其項平等院を見よ)茶園など古来画かるゝもの多い。

富田渓仙筆  『宇治布晒』   大森吉五郎氏蔵

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)