宇治大納言

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うじだいなごん


画題

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解説

東洋画題綜覧

源の隆国を言ふ、『今昔物語』の著者、権大納言俊賢の第二子、長元中参議に任じ、尋で権中納言と為り正二位に叙せらる、後冷泉天皇の朝に関白頼通の女立ちて皇后となる、隆国を以て皇后宮太夫と為し治歴三年権大納言に拝せらる、承暦元年病を以て出家し幾もなくして薨じた、年七十四、隆国嘗て頼通の宇治の宅に詣る、故らに小馬に騎して其門を出入す、曰く敢へて馬に乗るのではなく、是は足駄であると、頼通その機警を喜びまた之を禁ぜず、隆国また暑を厭ひ別荘を今治に構へて、夏はこゝに棲み往来の人を招いて隙を隔てゝ、様々の談話を聞き、これを一巻とした『今昔物語』が即ちこれである、なほ後人の前書に倣つてをいたもの宇治拾遺物語である。  (大日本史)

宇治大納言を画いたもの近世では、小堀鞆音のものが有名である。

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)