女殺油地獄

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おんなごろしあぶらのじごく


総合


歌舞伎

浄瑠璃、三段、世話物近松門左衛門作。享保六年(1271)竹本座。 当時実際に起った事件を脚色したもの。 大阪天満の河内屋与兵衛は放蕩に身をもちくずし、手のつけられない不良少年なので、両親はこらしめのため勘当する。金に困ってはとの親心から、近所の油屋豊島(てしま)屋の女房お吉(よし)に、与兵衛にわたす衣類や小遣を託す。与兵衛は偽判で借りた金を返さねば父に縄がかかるので、お吉に一貫目の金を無心し、断られるとお吉を殺して金を奪う。 殺しの場面に油をつかった演出が効果的である。義父と実母の情愛や義理もよく描かれているが、何より与兵衛の性格に近代的な点があるので、明治期の近松復興に際して早くから研究の対照になった。