壼坂霊験記

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つぼさかれいげんき


総合


歌舞伎

浄瑠璃、一段、世話物。加古千賀補筆。明治二十年(1887)大阪彦六座。大和の壺坂寺観世音の霊験を脚色した物で、作者千賀は明治の三味線の名手豊沢団平の妻。 壺坂寺のほとりに住む沢市という座頭は、美しい女房お里が毎夜家を抜け出すので、男でも出来たのかと嫉妬する。ところがそれは夫の眼病平癒の祈願のため「壺坂の観音へ詣でたものとわかる。それと知った沢市は、女房の貞節に感謝し、二人は相携へて壺坂へ詣る。沢市は所詮は直らぬ限病とあきらめ、お里を家に帰したあと谷底に身を投げる。これを知ったお里は悲しんで夫のあとに続く。が、観世音の霊験によって二人の命は助かり、しかも沢市の両眼はあいた。 「三つ違いの兄さんと」の口説が有名。