吉原雀

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長唄。本名題は「教草吉原雀」。初代桜田治助作詞、富士田吉治・杵屋作十郎作曲。明和5(1768)年11月、江戸市村座で演ぜられた「男山弓製競」という顔見世狂言の大切所作事として初演。

男鳥売実は八幡太郎義家(9代目市村羽左衛門)の危機を、女鳥売実は出羽国平賀の鷹の精(吾妻藤蔵)が救うという筋に絡んで、放生会の故事から吉原の廓の諸わけを唄ったものであるが、初演の振りは伝わらず、現今は単なる鳥売の踊り、または鳥売、実は女夫雀の精と鳥刺しの踊りとして上演される。


参考文献:早稲田大学坪内博士記念演劇博物館『演劇百科大事典』(平凡社 1961年9月18日)よしわらすずめ


画題

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解説

東洋画題綜覧

江戸長唄の曲名で小鳥尽しや、廓の洒落口説など綴り合せたもの。

又、『よしきり』の別名、その鳴声を廓の妓夫の客引き言葉の喧しきに比しての名。      

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)