博雅

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ひろまさ


画題

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解説

画題辞典

三位源博雅は平安朝の公卿なり、蓬坂山の蝉丸が庵室の外に忍ぶこと三年、遂に蝉丸より琵琶の秘曲を授かることによりて知らる、蝉丸の条を見るべし

(『画題辞典』斎藤隆三)

東洋画題綜覧

源博雅は二品兵部卿克明親王の長子、平安朝に於ける楽人、朱雀門に明笛を得るの物語や逢坂山に蝉丸を訪ね三年にして秘曲の伝を受けた逸事など人口に膾炙され大和絵に画かるゝものも多く、その誕生の奇瑞は『古今著聞集』にも伝へてゐる。

博雅卿は上古にすぐれたる管絃者なりけり、生れ侍りける時、天に音楽の声聞えけり、其の頃、東山に聖心上人といふ人ありけり、天を聞くに微妙の音楽あり、笛二、笙二、箏、琵琶、各一、鼓一聞えけり、世間の楽にも似ず不可思議にめでたかりければ、上人あやしみて庵室を出でて楽の音につきて行きければ博雅の生るゝ処にいたりにけり、生れをはりて楽の声はとゞまりぬ、上人他人に語ることなし数日を経て、又、彼の所へ向ひて、その生れし児の母に、この瑞相を語り侍りけるとなむ。  (古今著聞集六)

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)


はくが「博雅」の項を見よ。

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)