佐保姫

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さおひめ


画題

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解説

東洋画題綜覧

佐保姫は春をつかさどる神、佐保山は奈良の京の東にあつて、東を春とし、又、立田山は西にあつて秋を司る女神を立田姫と云ふ、此の対である、奈良朝時代に、春風を佐保風と云つたそれらの遺れる言葉であらう。  (大言海)

春は佐保山の神より事起りて、佐保山の霞の色に寄せて春を染むる神をいふ。  (岷江入楚)

佐保姫を春の事とし、竜田姫を秋とするは、奈良の京の時のことなり、佐保は奈良の東にて陽気を受くる始なり、竜田は楓の紅葉により秋景他の及ばざる所なり、姫は功化を比して云へり。  (倭訓栞)

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)