伎芸天

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ぎげいてん


画題

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解説

東洋画題綜覧

女神、摩醯首羅天の頂上から化生した天女で摩醯首羅頂生天女、大自在天女ともいふ、摩醯首羅大自在天王神通化生伎芸天女念誦法によるに、摩醯首羅天王、大自在天の上に於て諸天女と神通遊戯して伎楽をなす時、忽然として其髪際より一天女を化出した、顔容端正にして伎芸一切の諸天に勝る、此天女大衆に誓言して曰ふ、我に祈願する者は、希求に随つて豊饒吉祥福楽及諸芸を満足せしめんと、即ち秘密陀羅尼を説く、此陀羅尼を誦するもの先づ道場を建立し香花を供養し淫欲を断ち、酒肉を禁じ受持斎戒して至心に修呪すること法の如くなれば天女現前して種々の加備をなし、祈願を成就せしむると。形像は天衣瓔珞をつけ左手に天花を盛つた皿を捧げ右手は下に向つて裙を取る。仏教美術の重要なものとして絵画にも、彫刻にも現はれてゐる 絵画では日野方界寺の壁画が有名であり、彫刻では大和秋篠寺のものが国宝で有名である。

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)