丼財天

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べんざいてん


画題

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解説

画題辞典

弁財天一に弁天といふ、後世には七福神の一に数へらる、印度神話布刺拏三尊の一にして、本名は能與總持大智慧集大弁財天といふ、名誉、福徳、弁舌、智慧、音楽、記憶、等を得るの利益ありとて崇敬せらる。其形相は女體、其身白蛇の如く白玉の如く、頂上に戴く寶冠には白蛇あり、常に岩上に坐して琵琶を弾す、外に八臂のものあり、これは左四手に獨鈷、羂索、矟を持し、右四手には刀、剪、鉞斧、輪を持す。身には青色の蠶衣を着す。此画像の今に伝はる最古のものは、奈良時代の厨子壁板弁財天像にして東京美術學校の所蔵なり、又讚岐金刀比羅神社に弁財天十五童子図あり、岩崎男僻家所蔵に筆者不明鎌倉時代の名品あり。狩野探幽筆中弁財天左右龍三幅對(毛利公爵家所蔵)狩野常信筆中弁財天左右鬼鯉三幅對(池田侯爵所蔵)

(『画題辞典』斎藤隆三)