不空金剛三蔵

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ふくうこんごうさんぞう


画題

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解説

東洋画題綜覧

不空金剛三蔵は南天竺の人、年甫めて十四、金剛智に師事す、紀元後七百十九年、師と共に支那に入り、密教の奥儀を伝持す、師金剛智の入寂するや法灯をついで密教の伝法阿闍梨として、唐、玄宗の開元二十九年、詔を奉じて印度錫蘭を巡歴し、南天の竜智阿闍梨に遇ひ、『金剛頂経』『瑜伽十万頌』『五部灌頂真言秘典』等凡そ五百余部を授けられ、金剛界、胎蔵界両部曼荼羅の指授を蒙りて帰る、その翻訳した経論、約百八部、唐代の玄宗、粛宗、代宗の三帝に師として歴任し、深く帰敬せられたが、遂に太歴九年寿七十にして長安の大興善寺に寂す。真言第二祖である。  (仏教辞林)

京都教王護国寺にある国宝真言七祖の中、不空金剛は唐李真の筆で、空海の将来する処、この外高山寺にも宋の張思恭の筆がある。

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)