万里長城

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ばんりのちょうじょう


画題

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解説

東洋画題綜覧

万里長城は秦の始皇帝が匈奴を防禦せんが為めに築いたものといふ、『史記』蒙恬伝に曰く

秦已并天下、乃使蒙恬将三十万衆、北逐戎狄収河南築長城、因地形用制険塞、起臨洮、至遼東、延袤高余里、於是渡河拠陽山透蛇而北。

一説には秦始皇帝以前既に秦、趙、魏、韓、燕の諸国が之を築いたこと史記に見える、そして始皇の時これを増築し、更に漢の武帝によつて之が延長増築を見たものであると、何れにしても、世界無比の大規模なもので、山を縫ひ、谷を綴り、蜒々として連る処、将に天下の偉観、画かるゝもの極めて多い。

寺崎広業筆  『長城の夕』    第四回文展出品

橋本関雪筆  『鉄嶺城外宿雪』  第二回文展出品

八田高容筆  『長城残照』    第十一回帝展出品

川端竜子筆  『朝陽来』     第九回青竜社出品

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)