けいせい浅間獄

提供: ArtWiki
ナビゲーションに移動 検索に移動
印刷用ページはサポート対象外です。表示エラーが発生する可能性があります。ブラウザのブックマークを更新し、印刷にはブラウザの印刷機能を使用してください。

総合

けいせいあさまがだけ。 元禄11年1月22日。京都早雲座初演。

あらすじ

<上>諏訪家の後室は、連れ子の利根五郎とともに、先妻の子音羽の前を亡き者にしてお家を押領してようとしている。

忠義の家老花岡和田右衛門は、傾城三浦と子までなした仲であったが、二人の関係が利根五郎に暴かれ、後室たちの陰謀を曝露したために追放される。

一方、音羽の前の許嫁の小笹巴之丞は、姫を捨てて傾城奥州と馴染み、勘当される。 和田右衛門と巴之丞は、駕籠かきに身をやつしている。

駕籠にのせた禿の投げ節がもとで、開帳場で音羽の前と出会い、禿は奥州の付人であることもわかる。

奥州の生霊が現れ、巴之丞への情が深いことを知った音羽の前は、巴之丞に奥州を請出すように勧める。

<中>和田右衛門は、巴之丞の揚屋の借金を返すために、刀を売って金を調達。浪人二階堂兵介がこれを奪い、その場で三浦との間に生れた娘おさんを殺される。

三浦は、借金を返済するため、二度の勤めを決意する。

おさんの百か日に出家する決意をして墓参した巴之丞は、帰途三浦を乳守の遊郭に尋ねる。同じ家にいて、嫉妬した奥州に、巴之丞は口説きまじりに事情を打ち明ける。

三浦が身請け話に困惑していることを聞き、いつわって三浦を口説き、かけつけた和田右衛門に出家の覚悟を明かす。

それを翻意させた和田右衛門は、巴之丞ともども来合せた兵介を討って娘の仇をとる。

<下>三浦・オ羽州・音羽の前が打ち揃って開帳に参詣すると、普賢菩薩のご利益で助かったおさんが現れ、利根五郎は成敗され、巴之丞は音羽の前と結ばれ、諏訪家は安泰となる。