ねずみのそうし
絵巻の名、小野通女の作といふ、猫との因縁を綴り合せたもので、木下長嘯子や白河楽翁の添状や箱がある、終局は墓に詣でて猫と共に仏果を得るといふ筋、藤田男爵家の旧蔵である。
(『東洋画題綜覧』金井紫雲)