石上宅嗣

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いそのかみの やかつぐ


画題

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解説

前賢故実

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中納言乙麻呂の子。生まれつき悟りが早く、容姿が立派で、学問を好んでいた。経典や史書を博覧し、文章が上手で、草書と隷書にすぐれていた。正三位大納言まで叙せられ、天応元年薨去、享年五十三歳。正二位を贈られた。風流を好み山水を愛する性格で、気持ちがたかぶると、いつも筆を取り文章を書いていた。生涯に書残した数千首の詩、賦は、後世まで伝わっている。曽て宅嗣は私宅を捨て阿閦寺を建立し、寺内で立派な建物を造り、たくさんの儒書を所蔵していた。また、宅嗣は蔵書の場所を芸亭と名付け、自ら亭記を書き、蔵書を閲覧したい者に許可してあげた。

言繁み 相問はなくに 梅の花 雪にしをれて うつろはむかも

(『前賢故実』)