融通念仏縁起

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ゆうずうねんぶつえんぎ


画題

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解説

東洋画題綜覧

絵巻の名、融通念仏を諸国に流布せしめようとした目的で画いたもの、念仏によつて功徳を受けた種々の例を挙げたものである。融通念仏といふのは、鳥羽崇徳の朝、聖応大師良忍の開くところで、この絵巻は各所に遺存してゐる、多くは二巻本である、就中有名なのは、京都嵯峨清涼寺に蔵するもので一名を嵯峨清涼寺大念仏縁起絵ともいひ国宝に指定されてゐる。これは後小松天皇の御代、明徳応永の頃良鎮上人の発願によつて土佐行広、入道寂済、粟田口隆光その他の筆になり詞書は後小松院をはじめ奉り妙法院二品尭然親王、青蓮院准三后尊応その他十数人の筆に成る。この外京都禅林寺所蔵も国宝に指定せられてゐる。この筆者は土佐光起である。      

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)