朱竹

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しゅちく


画題

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解説

画題辞典

朱色を以て竹を描きたるもの朱竹という、実に宋の蘇東坂の始めてする所より起るという。莫廷韓集に「宋蘇軾画朱竹」として左の如き記事あり。「朱竹起自東坂試院時、興到無墨遂用朱、筆意所獨造便成物理、蓋五采同施、竹本非墨、今墨可代青、則朱亦可代墨矣」南画家の好んで画く所なり、諸家の作品は挙げて数ふべからず。

(『画題辞典』斎藤隆三)

東洋画題綜覧

朱にて画いた竹、たけ「」の項を見よ。

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)


朱を以てを画くを朱竹といふ、蘇東坡によつて創められたものといふ。

朱にて竹をゑがくは、東坡試院にて興到りて墨筆なし、朱筆にてゑがきしなり、宋仲温もゑがきし事あり、程堂は紫竹を画き、解処中は雪竹をゑがき、完顔亮は方竹をゑがく、古人朱紫竹をゑがけるは、竹色の有無にはわたらず、逸興をうつせり、朱竹は実に延平山中に生ず、方竹は呉越山中、武陵桃源にも生ず、此方には薩摩より出づ、今は都下にもまゝみえて朱崖公の嘆惜を労せず。  (画譚鶏肋)

と、諸家の作枚挙に遑もない。

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)