少彦名神

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すくなひこなのかみ


画題

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解説

東洋画題綜覧

少彦名神、また少名毘古那神に作る、大国主命を輔けて国土を経営し給ふた神で、神産巣日神の御子、出雲之大之御前で大国主神に遇ひ力を戮せ心を一にし、天下を治し又蒼生畜産のため医療の方を定め、鳥獣昆虫の災異を攘はんが為め禁厭の法を定め給ふた、後、熊野之御碕に至り遂に常世国に適くといふ。

初め大己貴神の平国しときに、出雲国の五十狭々の小汀に行到まして飲食せんとす、是の時に海の上に忽に人の声あり、乃ち驚きて求むるに、都に見ゆる所なし、頃時ありて一箇の小男あり、白蘝の皮を以て舟に為り鷦鷯の翅を以て衣と為し潮水のまに/\浮び到る、大己貴神、即ち掌中に取り置きて翫びたまひしかば則ち跳りて其の頬を噛ふ、乃ち其の物色を怪しみて使を遣して天神にまうす、時に高皇産霊尊聞しめして曰く、吾が産める児凡て一千五百座あり、其中に一児最悪くして教養に順はず、指間より漏随ちにしは、必ず彼ならむ、宜愛みて養せ此れ少彦名命是れなり。  (神代紀)

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)