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アート・リサーチセンター -
603-8577
京都市北区等持院北町56-1
075-466-3411(代表)
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春本・春画は、享保7(1722)年の出版取締令以降、時の幕府によって何度も取り締まりを受けてきました。そのような社会状況にもかかわらず、17世紀から19世紀の間に、約1500点の春本と、さらに多くの肉筆画や版画が制作されました。社会全体が、春画に対して厳しい態度をとるようになるのは、明治後期以降のことです。近・現代の日本が春画をタブー視したことで、春画は学問の対象外として位置づけられてしまいました。このことは、日本が、自国の伝統文化において重要な役割を果たしていた存在である春画を否定したことを意味します。その結果、春画は一般の人々だけでなく、研究者たちからも事実上忘れられてしまったのです。
このシンポジウムでは、日本や欧米で活躍する様々な分野の研究者を集め、広範囲にわたる春本・春画の存在に焦点を絞り、同時代の文芸や絵画、演劇などとの関連性について詳細に検討することを目的としています。本プロジェクトの基本的な姿勢は、春画を芸術品として扱うだけでなく、文化史的・社会史的に重要な資料として捉え、学術的に取り扱っていくというものです。
また、日本社会や文化の歴史をより正しく理解するため、春画をタブーとする意識を取り除くことも私たちに課された重要な課題の一つです。
立命館大学アート・リサーチセンターでの展覧会は、このシンポジウムと連動したものです。本展では、立命館大学や、国際日本文化研究センターが所蔵するコレクションの内、代表的な作品を展示します。これらの作品には、江戸だけでなく、京・大坂で制作された作品も多く含まれており、近世期の春本・春画を通覧することができます。
なお、本プロジェクトでは大英博物館において本格的な春画展を開催する予定であり、日本の美術館でも開催したいと考えています。
最後になりましたが、シンポジウムと展覧会を開催するにあたり、全面的にご協力いただきました立命館大学アート・リサーチセンター、ならびに国際日本文化研究センターに深甚の謝意を表します。
タイトル | 立命館大学アート・リサーチセンター 創立10周年記念「近世春本・春画とそのコンテクスト」 |
開催日時 | 2009年12月4日(金)13:00-17:30、2009年12月5日(土)9:30-17:30 |
会場 | 立命館大学 国際平和ミュージアム 1階「中野記念ホール」 |
参加費 | 無料、予約不要 |
主催 | 立命館大学 アート・リサーチセンター /ARC |
文部科学省グローバルCOEプログラム「日本文化デジタル・ヒューマニティーズ拠点」(立命館大学) /GCOE、DH-JAC | |
ロンドン大学 東洋アフリカ学院 /SOAS | |
大学共同利用機関法人 人間文化研究機構 国際日本文化研究センター | |
企画 | 春画プロジェクト |
企画委員 | アンドリュー・ガーストル(ロンドン大学SOAS 教授、立命館大学 客員研究員、春画プロジェクト リーダー) |
赤間 亮(立命館大学 教授、立命館大学ARC センター長、DH-JAC 拠点リーダー) | |
早川聞多(国際日本文化研究センター 教授) | |
石上阿希(文部科学省グローバルCOEプログラム ポストドクトラルフェロー、「近世春本・春画とそのコンテクスト」事務局) | |
発表者 ※50音順 |
赤間 亮(立命館大学 教授、立命館大学ARC センター長、DH-JAC 拠点リーダー) |
浅野秀剛(大和文華館 館長) | |
アンドリュー・ガーストル(ロンドン大学SOAS 教授、立命館大学 客員研究員、春画プロジェクト リーダー) | |
石上阿希(文部科学省グローバルCOEプログラム ポストドクトラルフェロー、「近世春本・春画とそのコンテクスト」事務局) | |
エリス・ティニオス(リーズ大学 名誉教授) | |
小林ふみ子(法政大学 准教授) | |
ジェニー・プレストン(ロンドン大学SOAS 博士課程) | |
白倉敬彦(国際浮世絵学会 理事) | |
高木 元(千葉大学 教授) | |
中嶋 隆(早稲田大学 教授) | |
早川聞多(国際日本文化研究センター 教授) | |
樋口一貴(三井記念美術館 学芸員) | |
日野原 健司(太田記念美術館 主任学芸員) | |
ポール・ベリー(関西外国語大学 教授) | |
ロジーナ・バックランド(大英博物館 学芸員・ポストドクトラルフェロー) | |
矢野明子(ロンドン大学SOAS ポストドクトラルフェロー、立命館大学 客員研究員) | |
山本ゆかり(国際浮世絵学会 編集委員) |
タイトル | 立命館大学アート・リサーチセンター 創立10周年記念「近世春本・春画とそのコンテクスト展」 |
開催期間 | 2009年11月24日(火)から 2009年12月18日(金)まで |
会場 | 立命館大学 アート・リサーチセンター 1階「閲覧室」 |
開館時間 | 全日 9:30 から 17:00 まで [休館日] 土曜、日曜 ※但し12月5日(土)、12月6日(日)は開館 |
入館料 | 無料 |
主催 | 立命館大学 アート・リサーチセンター /ARC |
文部科学省グローバルCOEプログラム「日本文化デジタル・ヒューマニティーズ拠点」(立命館大学) /GCOE、DH-JAC | |
ロンドン大学 東洋アフリカ学院 /SOAS | |
大学共同利用機関法人 人間文化研究機構 国際日本文化研究センター | |
企画 | 春画プロジェクト |
企画委員 | アンドリュー・ガーストル(ロンドン大学SOAS 教授、春画プロジェクト リーダー) |
赤間 亮(立命館大学 教授、立命館大学ARC センター長、DH-JAC 拠点リーダー) | |
早川聞多(国際日本文化研究センター 教授) | |
石上阿希(文部科学省グローバルCOEプログラム ポストドクトラルフェロー、「近世春本・春画とそのコンテクスト」事務局) |
企画委員 | アンドリュー・ガーストル |
赤間亮 | |
早川聞多 | |
石上阿希 | |
運営協力 | 西川良和(衣笠総合研究機構 特別招聘准教授、立命館大学ARC リサーチマネージャー) |
鈴木桂子(衣笠総合研究機構 特別招聘准教授、立命館大学ARC リサーチマネージャー) | |
彬子女王(衣笠総合研究機構 PD) | |
大矢敦子(衣笠総合研究機構 RA) | |
岡本隆明(衣笠総合研究機構 PD) | |
金子貴昭(衣笠総合研究機構 RA、日本学術振興会特別研究員 DC1) | |
加茂瑞穂(衣笠総合研究機構 RA) | |
楠井清文(衣笠総合研究機構 PD) | |
倉橋正恵(立命館大学 PD) | |
齊藤ちせ(衣笠総合研究機構 RA) | |
周萍(衣笠総合研究機構 RA) | |
ビンチク・モニカ(衣笠総合研究機構 RA) | |
前崎信也(立命館グローバル・イノベーション研究機構 PD) | |
松葉涼子(衣笠総合研究機構 PD) | |
矢野明子(衣笠総合研究機構 客員研究員、ロンドン大学SOAS PD) | |
山本真紗子(衣笠総合研究機構 PD) | |
エリス・ティニオス(リーズ大学 名誉教授) | |
ポスター制作 | 石村乃緒子(立命館大学ARC 職員) |
ウェブ制作 | 服部憲治(衣笠総合研究機構 研究支援者) |
撮影 | 濵田祐司(衣笠総合研究機構 研究員、立命館大学ARC スタジオリーダー) |
児玉健太郎(立命館大学ARC スタジオスタッフ) | |
古寺綾香(立命館大学ARC スタジオスタッフ) | |
和田慎太郞(立命館大学ARC スタジオスタッフ) | |
事務局 | 菅谷智子(立命館大学研究部 人文社会リサーチオフィス 職員) |
倉田晶子(立命館大学研究部 人文社会リサーチオフィス 職員) | |
三浦優子(立命館大学ARC 職員) | |
吉田恭子(立命館大学研究部 人文社会リサーチオフィス 職員) | |
濱下瞳(立命館大学研究部 人文社会リサーチオフィス 職員) | |
今中直子(立命館大学ARC 職員) | |
出品協力 | 国際日本文化研究センター |
お問い合わせ先 | 立命館大学アート・リサーチセンター 事務局 |
電話番号 | 075-466-3411(代表、平日 9:00-17:30) |
ファックス番号 | 075-466-3415 |
メールアドレス | arc-jimu [at] arc.ritsumei.ac.jp ※メール送信の際、[at]を@に変えてください。 |
所在地 | 603-8577 京都市北区等持院北町56-1 |
担当 | 石上(いしがみ) |
シンポジウムでの発表タイトル、展示品一覧は、各詳細ページよりご覧いただけます。