第1回 春画プロジェクト 企画

近世春本・春画とそのコンテクスト

シンポジウム

「近世春本・春画とそのコンテクスト」

本シンポジウムは、春画プロジェクト第1回企画として、春画プロジェクトの紹介と、春本・春画研究のこれからの方向性を示すことをテーマに掲げています。2008年9月には、ロンドン大学SOASにて同テーマによるワークショップが開催されましたが、それをさらに発展させ、多角的な視点から春本・春画を分析、考察します。

浮世絵や文学など様々な分野の研究者が、自身の専門とする分野との関わりの中で見いだした、浮世絵の中での春本・春画の位置付けや、他の文芸との関連性などは、これまでの春本・春画研究では決して発見されることのないものとなるでしょう。

【開催日時】
 2009年12月4日(金) 13:00-17:30 ※懇親会 18:00-20:00
 2009年12月5日(土) 9:30-17:30

【会場】
 立命館大学 国際平和ミュージアム 1階「中野記念ホール」 > アクセス
 懇親会: 立命館大学 末川記念会館 地階「レストランカルム」 > アクセス

【参加費】
 無料 (予約不要)
 懇親会: 一般 5,000円、学生3,000円(学生証を提示してください。)

各発表者の発表要旨は、下記のリンクよりご覧いただけます。
> シンポジウム 発表者の要旨一覧

プログラム

1日目 12月4日(金) 13:00-17:30
12:30 開場・受付/会場:立命館大学 国際平和ミュージアム 1階「中野記念ホール」
13:00-13:10 ごあいさつ
アンドリュー・ガーストル/ロンドン大学SOAS 教授、立命館大学 客員研究員
13:15-13:35 舟木本「洛中洛外図」と浮世絵春画
早川聞多/国際日本文化研究センター 教授
13:35-13:55 菱川師宣の春画
白倉敬彦/国際浮世絵学会 理事
13:55-14:15 西川祐信の春本における社会的側面
ジェニー・プレストン/ロンドン大学SOAS 博士課程
14:15-14:45 ディスカッション(質疑応答)
14:45-15:00 休憩(15分)
15:00-15:20 18世紀女子用往来パロディーの意義 ―月岡雪鼎の春本制作
アンドリュー・ガーストル/ロンドン大学SOAS 教授、立命館大学 客員研究員、春画プロジェクト リーダー
15:20-15:40 『女貞訓下所文庫』の女性像
矢野明子/ロンドン大学SOAS ポストドクトラルフェロー、立命館大学 客員研究員
15:40-16:00 磯田湖龍斎と『色物馬鹿本草』
浅野秀剛/大和文華館 館長
16:00-16:30 ディスカッション(質疑応答)
16:30-16:45 休憩(15分)
16:45-17:30 パネルディスカッション
司会:山本ゆかり/国際浮世絵学会 編集委員
 
18:00-20:00 懇親会/会場:立命館大学 末川記念会館 地階「レストラン カルム」
2日目 12月5日(土) 9:30-17:30
09:00 開場・受付/会場:立命館大学 国際平和ミュージアム 1階「中野記念ホール」
09:30-09:50 春画考察の移動観点: 現代社会変化はどのように歴史を変形させるのか
ポール・ベリー/関西外国語大学 教授
09:50-10:10 江戸時代における絵入艶本の出版について ※ 英語
エリス・ティニオス/リーズ大学 名誉教授
10:10-10:30 大英博物館所蔵春画作品について
ロジーナ・バックランド/大英博物館 学芸員・ポストドクトラルフェロー
10:30-11:00 ディスカッション(質疑応答)
11:00-11:20 西村市郎右衛門刊行の「春本と浮世草子」 ―17世紀後半の出版商業主義―
中嶋 隆/早稲田大学 教授
11:20-11:40 春本と養生書『黄素妙論』
石上阿希/文部科学省グローバルCOEプログラム ポストドクトラルフェロー
11:40-12:00 ディスカッション(質疑応答)
12:00-13:45 昼休憩
13:45-14:05 北尾重政の春本 ~大好堂の考察を通して
日野原 健司/太田記念美術館 主幹学芸員
14:05-14:25 艶本の中の狂歌師・戯作者像
小林ふみ子/法政大学 准教授
14:25-14:45 『長枕褥合戦』の諸本について
赤間 亮/立命館大学 教授、立命館大学ARC センター長、DH-JAC 拠点リーダー
14:45-15:15 ディスカッション(質疑応答)
15:15-15:30 休憩(15分)
15:30-15:50 歌川派の春画・春本と豊国
樋口一貴/三井記念美術館 学芸員
15:50-16:10 《抄録家》魯文の艶本
高木 元/千葉大学 教授
16:10-16:30 ディスカッション(質疑応答)
16:30-16:45 休憩(15分)
16:45-17:25 パネルディスカッション
司会:アンドリュー・ガーストル/ロンドン大学SOAS 教授、立命館大学 客員研究員、春画プロジェクト リーダー
コメンテーター:河合正朝/慶應義塾大学 名誉教授
17:25-17:30 閉会のあいさつ
赤間 亮/立命館大学 教授、立命館大学ARC センター長、DH-JAC 拠点リーダー

各発表者の発表要旨は、下記のリンクよりご覧いただけます。
> シンポジウム 発表者の要旨一覧