闘草
くさあわせ
画題
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解説
東洋画題綜覧
草合せは年中行事の一、毎年五月五日、童ども各々草を持ち寄つて闘はすこと。
草合は和名鈔に、荊楚歳時記を引て云、五月五日有闘百草之戯、闘草、此間云久佐阿波世とみえたり、西土にては五月五日にせし事なるべけれども、皇朝にては、いつといふ事なくわらはべなどのたはむれにせし事なり、おもふにいろ/\の草をあつめて其中におなじ類の草とあはせて、最花のよきかたをかたせしなるべし、それは後拾遺和歌集に人のくさあはせしけるに、朝がほ、かゞみ草などあはせけるに、かゞみ草かちければとあるにてしられたり、やすらひ花の絵巻物に、わらんべどもあつまりて、くさあはせしたる所あり。 (古今要覧稿)
川崎小虎筆『花合せ』(第十回文展出品)は此の遊戯を画いたものである。
(『東洋画題綜覧』金井紫雲)