石蕗
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つわぶき
画題
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解説
東洋画題綜覧
石蕗は菊科に属する多年草で、冬も萎むことなく、葉の光沢が美しく普通の蕗の葉に形がよく似ている処から『つやはぶき』といふ言葉が転訛したのである、石蕗の石の字は葉が厚く旦つ固いからであらう、漢名は『橐吾』『馬蹄』などと呼ぶ、花は冬の初め、一尺から二尺位の花梗を抽き出し、上方に二三輪若しくは五六輪咲く、茎は食用となり葉は薬用となる。
各、花の少い時に咲くので、各の季題による花鳥画に画かるゝことが多い。
松村景文筆 『石蕗に兎』 黒田侯爵家蔵
長沢芦雪筆 『石蕗に鼬』 三崎某氏旧藤
(『東洋画題綜覧』金井紫雲)