玉津島
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たまつしま
画題
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解説
東洋画題綜覧
紀伊国海草郡芦辺浦にある島山で、いま妹背山といひ、また郭公島〈ほとゝぎすしま〉とも呼ぶ、三断橋を以て和歌浦に通じ山上に光珠寺の多宝塔がある、玉津島神社はもと此島に鎮座したもので玉津島明神即ち衣通姫を祀るといふ、古来和歌の神として名高く、聖武称徳、桓武天皇ここに行幸し給うたこともある。
やすみしし、わが大君の、とこ宮と、仕へまつれる、さひかぬゆそがひに見ゆる、おきつ島清き汀に、風吹けば白波さわぎ、潮干れば玉藻かりつゝ、神代よりしかぞたふとき、玉津島山 山部赤人
これを画いた作
増田正宗筆 『玉津島々』 第九回帝展出品
(『東洋画題綜覧』金井紫雲)