2017年10月24日 (火) 04:08時点における最新版
けいか
画題
画像(Open)
解説
東洋画題綜覧
瓊花は大手毬のこと、大手毬は一名手毬花と呼び、忍冬科の落葉灌木で葉は対生し楕円形で鋸歯があり、葉の面多少皺があつて縮れ細毛あり、花は白色で玉のやうに集り円く咲くので此の名があり、支那では詩人の詠賦するところ極めて多い。二三を挙ぐ。
后土廟瓊花詩 王禹儞
春氷薄薄圧枝柯、分与清香是月娥、忽似暑天深澗底、老松擎雪白娑婆。
楊州后土祠瓊花 尹廷高
無双亭下万人看、欲覓残英一片難、夜静月明猿鶴唳、誤翻玉雪堕闌干。
瓊花は三十客の一に数へられ、山鵲と共に画かるゝもの多く、双軒庵の旧蔵に呉筠の作と竹田の画いたものがある。
(『東洋画題綜覧』金井紫雲)