「葛」の版間の差分
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2017年10月24日 (火) 04:08時点における最新版
くず
画題
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解説
東洋画題綜覧
『万葉集』の山上憶良が秋の七草の一、荳科に属する蔓草で、三枚づゝ出る葉と、細く長く伸びて地を這ふ蔓と、紅紫色の蝶形の花の集りとが程よい調和を見せて居る、山野到る処に自生し、根は薬用として古くから用ひられた。
秋風の日ごとに吹けば水くきのをかのくず原いろづきにけり 柿本人麿
あたしののくずのうら吹く秋風のめにし見えねばしる人もなし 鎌倉右大臣
まくずはふいくたのをのの秋風にやがていろづく袖のうへかな 藤原定家
此の水茎の岡は近江の地名で葛の名所である、また葛の葉は風に翻へるといふことから、さま/゙\の意味に通はせられてゐる。
葛を画いた名作
酒井抱一筆 『金地草花屏風』 松平子爵家旧蔵
同 『月下秋草』 酒井伯爵家旧蔵
森一鳳筆 『同』 藤田男爵家旧蔵
(『東洋画題綜覧』金井紫雲)