「倶利伽羅」の版間の差分
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2017年10月24日 (火) 03:26時点における最新版
総合
くりから
①刀身の彫り物の一種。剣巻き龍つまり剣に龍の巻きついた姿の彫り物を意味する。
インドにおいて密教が盛んになると、不動明王が左手に持った羂索が、インド人の尊崇する龍の形に似ているところから、不動明王が右手に持っている利剣とを対にして、不動明王の三昧耶形、つまり不動明王の働き、功徳をあらわすシンボルとするようになった。
刀身の剣巻き龍を普通クリカラと呼んでいるが、それだけでは黒龍という意味で、利剣を含んでいない。正しくはクリカラ剣と呼ぶべきである。
②小道具のクリカラ。笄や目貫に龍の文様を彫ること。
足利将軍家でも愛用され、将軍義輝の所蔵のクリカラの目貫・笄は、豊臣秀吉や同秀次に伝わり、さらに加賀の前田家に伝来された。
参考文献
『日本刀大百科事典〈全五巻〉 第二巻 かっ―さ』 福永酔剣著 雄山閣出版 平成五年くりから
画題
画像(Open)
解説
画題辞典
仏教にて龍王の名にして、又黒龍の剣に絡える図をいう。是れ不動明王の変態にして、不動明王の三摩耶形相を顕わせるものなり。信仰の本尊として最も多く画かるゝものなれども、
我が国に於て最も古く見えたるは大和当麻寺所蔵錫杖箱の画にあり、藤原末期のものなるべし。
(『画題辞典』斎藤隆三)