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ひんきゅうもんどう
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=画題=
===画像（Open）===

*[http://www.dh-jac.net/db/nishikie/results.php?enter=portal&f85=貧窮問答&-format=resultsp.htm&-max=50&f9=*&f11=1 ARC浮世絵検索システム]
*[http://ukiyo-e.org/search?q=貧窮問答 Ukiyo-e.org]
*[http://www.britishmuseum.org/research/collection_online/search.aspx?searchText=貧窮問答 大英博物館Collection_Online]
*[http://webarchives.tnm.jp/imgsearch/search?q=貧窮問答 東京国立博物館]
*[http://bunka.nii.ac.jp/heritages/search/freetext:貧窮問答 文化遺産オンラインDB]
*[https://www.google.co.jp/search?q=貧窮問答 Google_Search]

*[http://ci.nii.ac.jp/search?q=貧窮問答 CiNii論文検索] *[http://ci.nii.ac.jp/books/search?advanced=false&l=ja&q=貧窮問答 CiNii図書検索]



===解説===



===東洋画題綜覧===

貧窮問答の歌は[[山上憶良]]の作、『万葉集』第五巻に収められ、陋巷に沈淪する人々の心情を描いて切々人を動かすものがある。曰く

風雑り、雨降る夜の、雨雑り、雪降る夜は、術もなく、寒くしあれば、堅塩を、取つづしろひ、糟湯酒、うち啜ろひて、咳ぶかひ鼻ひしびしに、しかとあらぬ、鬚かき撫でて、吾を除きて、人は在らじと、誇ろへど、寒くしあれば、麻衾、引き被り、布肩衣、有りのことごと、服襲へども、寒き夜すらを、我よりも、貧しき人の、父母は、飢ゑ寒からむ、妻子どもは、乞ひて泣くらむ、此の時は、如何にしつゝか、汝が世は渡る。

天地は、広しといへど、吾が為は、狭くやなりぬる、日月は、明しといへど、吾が為は、照りや給はぬ、人皆か、吾のみや然る、邂逅に、人とはあるを、人並に、吾もなれると、綿もなき、布肩衣の、海松の如、わわけさがれる、襤褸のみ、肩に打ち懸け、伏廬の、曲廬のうちに、直土に、藁解き敷きて、父母は、枕の方に、妻子どもは、足の方に、囲み居て、憂ひ吟ひ、竃には火気ふき立てず、甑には蜘蛛の巣掻きて、飯炊く、事も忘れて、奴延鳥の、呻吟居るに、いとのきて、短き物を、端截ると云へるが如く、楚取る、里長が声は、寝屋処まで、来立ち呼ばひぬ、斯くばかり、術無きものか、世間の道。

世間を憂しと恥しと思へども飛び立ちかねつ鳥にしあらねば。

此の歌意を画いたものに左の作がある。

富岡鉄斎筆　　『貧窮問答』　　坂本光浄氏蔵

（『東洋画題綜覧』金井紫雲）

[[category:画題|ひ]]