C2-4勾当内侍と新田義貞の別れ

『ゑ入 太平記』
判型:大本半裁横本 全21冊第20巻(11冊目)
出版:元禄11年(1698)
所蔵:立命館ARC(藤井永観文庫) 作品番号:eik2-0-66. 

新田義貞は足利軍の攻勢により1338年に越前国藤島で戦死した。勾当内侍は杣山において義貞の戦死を知り、京で獄門にかけられた新田義貞の首級を目にして落飾して比丘尼になった。また、 この場面において、勾当内侍と義貞の二人の終局の死別を描いたところに「会者定離」の無常のことわりがみられる

(平)