藤井永観文庫

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  藤井永観文庫は、生涯にわたって美術工芸品を蒐集された故藤井孝昭氏(1913~1983、立命館大学文学部出身)の旧蔵コレクション。氏の没後、その散逸を憂慮されたご遺族が1984年に財団を設立され、コレクションの保存に努められた。

 コレクションはおよそ420点、古筆・絵画・宗教関係資料(聖教)・染織などの分野にわたり、学術的にも貴重なものが多く、重要文化財5点、重要美術品2点が含まれる。
 
 2005年に財団法人藤井永観文庫は解散され、財団が所有するコレクションのすべてが、学校法人立命館に寄贈された。2006年にはそれを記念し、また貴重な美術品の蒐集・保存に英知をかたむけられた故藤井孝昭氏およびご遺族のご尽力を顕彰するために、財団法人細見美術財団のご協力を得て、所蔵品の一端を展覧会「藤井永観文庫の優品-生涯を古美術蒐集に捧げた精華-」展が開催された。
 
 現在、コレクションは「藤井永観文庫」の名称を継承して、立命館大学アート・リサーチセンター内に収蔵されている。アート・リサーチセンターでは、貴重なコレクションを継承するとともに、研究・教育に活用するため、デジタル画像によるweb公開活動が行われている。
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