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2007年01月07日

●生田敦盛(いくたあつもり)

黒谷の法然上人が賀茂のへ参詣のした帰途のこと、下り松の下で美しい男の捨子を見つけて拾って帰った。十余歳に成長したころ、説法の後にこのことを聴衆の前で話すと、若い女が走り出て、自分がその子の母であり、その子の父は平敦盛であると名乗った。
その子は、賀茂明神へ参詣して父との対面を祈ると、生田の森へ行けとの霊夢を蒙った。生田き、日が暮れたので、ある庵に宿を借りようとすると、甲冑姿の敦盛の霊が現れる。敦盛は、一の谷での物語をして、親子の対面を喜び、舞を舞う。そこへ閻魔王からの迎い、修羅の敵も現れる。敦盛は修羅道の苦患を受けるが、やがて暁になり、霊の回向を頼み、消え失せるのであった。

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