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2006年12月13日

●舎利(しやり)

出雲の国の僧が都の仏閣を一見しようと都にやってくる。唐渡りの十六羅漢や仏舎利を拝むために、東山の泉涌寺に来た。寺男の案内で、僧が仏舎利を拝み感涙にむせていると、里人がきて、一緒に拝み、
泉涌寺を見ると釈迦在世にあったような心地がすると仏舎利のいわれを語る。そのうち、空かき曇り、稲妻が走る。そして、里人の顔は鬼と化して、自分は、昔舎利を望んだ足疾鬼(そくしっき)の執心であるとかたる。牙舎利を奪い、天井を手破って、飛び去るのであった。
(中入)
僧は、寺男から韋駄天のことを聞いて、二人で祈ると韋駄天が現れ、足疾鬼を天上界まで追いかけ、もとの下界に追いつめ、舎利を取り返すのであった。

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