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    「春画を見る・艶本を読む」展

ごあいさつ

 古くは平安時代から制作され、楽しまれてきた日本の春画。本展覧会では主に江戸時代に作られた春画を対象として、当時の社会の中でどのように流通し、読まれてきたのかを探ります。一方、明治へと時代が変わり近代化が進むにつれ、春画の受容は一変します。近代社会において春画がいかに取締を受け、排除されてきたのか。この問題は今もなお続くものであり、文化遺産をめぐる現代の諸問題にも通じるものです。春画をめぐる受容の変遷をたどることで、見えてくるものとは何なのか。本展覧会では、春画を見る・艶本を見るという行為に着目することでその問題を考えていきたいと思います。
 「春画」をめぐる受容の状況は現在進行形で変わり続けています。2013年10月から開催された大英博物館の春画展はイギリス国内で高い評価を得ました。しかし、この展覧会の日本巡回は困難を極めており、現段階でも開催は未定です。

 そこで、立命館大学細井研究室では、バーチャルミュージアムでの春画展を企画しました。未だ日本社会においては展示に対するタブーがある現状の中で、地理的境界線のないメタバース=仮想空間でどのように春画を展示できるのか。これからの情報環境における展覧会の可能性を探ることも本展覧会の目的の一つです。

 本サイトの展示は、バーチャルミュージアム(セカンドライフ)での春画展を再現したものです。本サイトを御覧になってご興味をもたれた方は是非セカンドライフの会場にも足をお運び下さい。

 最後になりましたが、展覧会を開催するにあたり、貴重な資料画像データをご提供下さいました関係諸機関、諸氏に深甚の謝意を表します。

主催:立命館大学アート・リサーチセンター
展示企画・解説:石上阿希
展示監修:細井浩一

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