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    「春画を見る・艶本を読む」展

研究書の出版
27 『元禄古版画集英』

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渋井清『元禄古版画集英』
大正15年(1926)
個人蔵


大正末期から昭和初期にかけて、春画研究の基礎ともなる目録類や画集が出版される。この時期の出版物以降、図版を伴う目録が一般的になっていく。大正10年(1921)に、初期春画の代表的作品を収録した画集『艶色京(きょう)紅(くれない)』(大槻さゝ舟編)が限定私家本として出版され、大正15年(1926)には渋井清(1899-1992)による『元禄古版画集英』が大鳳閣(だいじょうかく)書房から出版される。渋井清は昭和に入ってからも意欲的に春画・艶本目録の出版を行っていく。渋井氏の目録は、会員制頒布ではなく、出版社から刊行された公刊本である。図版に使われているのは、資料の表紙や序文、性的描写のされていない挿絵部分などであるが、貴重な資料を写真で確認することができ、現在でも有用な目録となっている。

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