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    「春画を見る・艶本を読む」展

会員システムによる流通
 ∟26-1 「文藝市場」
 ∟26-2 『変態十二史』
 ∟26-3 『変態十二史 変態崇拝史』

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「文藝市場」
大正15年(1926)4月号(1802)
立命館大学図書館蔵


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『変態十二史』シリーズ
大正15年(1926)~昭和3年(1928)
立命館大学図書館蔵


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『変態十二史 変態崇拝史』
大正16年(1927)1月
立命館大学図書館蔵


昭和初期、梅原北明(ほくめい)(1901?-46)によって非合法の地下出版の様相が大きく変わる。北明が出版物の流通方法として用いたのが、会員内頒布というシステムである。これは、研究会などの名目で会員を集め、会費を事前に納入して貰い、研究用資料という形で、出版物を非売品として各会員に配布するというものであった。つまり、公のルーツにのぼることなく、取締の対象となるような出版物を直接販売でき、取締のリスクを軽減できる。
上図は北明が発行する雑誌「文藝市場」に掲載された広告。「資料絵入 変態十二史」というシリーズの刊行にあたり、会員を募集している。先着五百名、申込金絶対不要という文句がみられる。下図は、実際に出版された『変態十二史』シリーズの一冊である。しかし昭和2年(1927)の新聞には、この出版物が取締を受けたことを伝える記事が載る。北明が関わった出版は百種以上にのぼるとされるが、ほとんど毎月のように禁止や押収を被っていたといわれる 。

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