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    「春画を見る・艶本を読む」展

春画の大検挙
 ∟23 「東京朝日新聞」

明治に入ってすぐに春画の取締が始まる。新聞記事を通覧していると、しばしば発売禁止や販売者の逮捕・拘引などの記事を見付けることが出来る。ただし、それほど大々的な取締が行われていたわけではなかった。
しかし、明治38年(1905)を期に、大規模な検挙や取締が行われたという記事が頻繁に掲載されるようになる。折しも、明治37年(1904)年から始まった日露戦争の真っ直中である。終戦と前後して、春画に対する風当たりは強くなっていく。
明治39年(1906)の第1回目の検挙で10数名、第2回目の検挙では37名が逮捕され、証拠物件は約8000点にのぼった。8月には猥褻絵葉書55種総計1222組、紙数にして約1万枚を押収したという記事がある。
春画販売者に対する検挙は留まることを知らず、この10日後にはさらに13名が告発され、板木500組、5000枚が押収された。


(新聞記事 書き起こし)

●春画及同版木差押大検挙
警視庁に於ては、先頃来風紀矯正の為め、風俗壊乱の図画及出版物等の取締を厲行し之が検挙を行ひつゝありしが、今回種々取調の結果、左の十三名は予てより大結託し、窃に法網を脱れて春画を出版し、或は露店に於て、或いは店頭に於て之を販売し居りしを知り、一時に警官を此家に派し版木及び春画を押収し、同日に其発売頒布を禁じ且裁判所に対つて告発したり。
(人名省略)
以上にて此家々より押収せし版木は五百余組五千余枚なりといふ。其中の重なるものは次の如し。
一 東海道五十三駅と題する春画版木七十七枚
一 ハイカラと題する同三十八枚
一 新版子宝と題する同六十三枚
一 標本不明版木十七枚
一 新版子宝と題する春画二百五十枚


「東京朝日新聞」明治39年(1906)8月25日

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