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    「春画を見る・艶本を読む」展

為永春水と天保の改革
 ∟19 『春色辰巳園』

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為永春水作『春色辰巳園(しゅんしょくたつみのその)』三編
墨摺中本 天保6年(1835)
立命館大学ARC林美一コレクション蔵(hayBK03-0922)
 


天保の改革による取締は、春画・艶本の出版にも大きな影響を及ぼした。当時人情本の人気作者として活躍し、艶本も手がけていた為永春水は厳しい取締によって処罰された一人である。天保12年(1841)に版元とともに奉行所へ召し出され、人情本・艶本の板木は車に5台ほど押収された。版元は罰金、板木は焼かれ、春水は手鎖の刑となる。本図は、春水が手がけていた人情本の挿絵。人情本とは男女の色恋を描いた小説で、特に婦女子に人気が高かった。
 

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