ごあいさつ

 アート・リサーチセンターでは設立以来、伝統芸能を代表とする無形文化財の多角的な研究に力を入れてきました。
なかでも歌舞伎は、京都が発祥の地ということもあり、関連資料の蒐集に力を入れ、現在では世界でも有数の充実した歌舞伎資料コレクションを形成するに至りました。本展覧会では、当センターが蓄積してきた原資料を展観し、江戸時代を中心に展開した"歌舞伎"の魅力に迫ります。
また本展覧会では、受容する側、すなわち観客の視点に立ち、どのように歌舞伎文化が日常生活の中に浸透していたのかを実感できるように工夫しました。歌舞伎文化の魅力を実感していただけるものと期待しています。
さらに、当センターの特長であるデジタル技術を文化研究に応用する取り組みは、現在デジタルミュージアムプロジェクトとして推進されています。その成果の一つとして江戸時代の劇場をCGにより復元しましたので、江戸時代の劇場図との比較を通じ、より身近に感じていただければ幸いです。みなさまのご意見を頂戴できればと存じます。
末筆になりましたが、本展覧会を開催するにあたり、ご協力をいただいた関係諸氏に御礼を申し上げます。

立命館大学アート・リサーチセンター長
赤間 亮

 

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