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大正時代の工芸教育

 [書込]

大正時代の工芸教育
2014年6月20日(金)

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前﨑信也 編
A5判 556頁 978-4-86366-934-5 宮帯出版社
定価 5,400円(税込)

明治29年(1896)、清水寺の袂、五条坂と東山通りの交わる北西側に京都市立陶磁器試験場が創設された。そこでは京都の代表的産業であった窯業の近代化を目的に、最新の機器が導入され、陶磁器の窯、素材、釉薬、デザインと各種の研究が行われた。明治32年(1899)に設立された附属伝習所では、主に市内の窯業関係者の子弟に近代的窯業技術を伝授。河井寬次郎、濱田庄司、小森忍らが教鞭をとった伝習所の卒業生には、伊東翠壷、河合榮之助、河村熹太郎、河村蜻山、五代清水六兵衛、楠部彌一、近藤悠三、六代高橋道八、八木一艸など、20世紀を代表する多くの陶芸家がおり、そこはまさに近代日本の陶芸教育の中心のひとつだったのである。