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近代から戦後京都における「都市整備」の「京町家の暮らし」への影響に関する研究

 [書込]

概要
2017年4月 1日(土)

 本研究は近代から戦後京都における「京町家の暮らし」と「都市整備」に関する資料を収集し、戦後京都の記憶と合わせてアーカイブするものである。京町家の保全策は多岐にわたり実施されているが、文化財的、景観的な側面での取り組みが多く、京町家の中で育まれてきた伝統的な「京町家の暮らし」の保全・継承については、個々の家に委ねられていることで具体的な支援策が十分に検討されずにいる。また、その「暮らし」は近代以降の「都市整備」による電気、ガス、上下水道など整備の影響を大きく受けていると考えられるが、「京町家の暮らし」と「都市整備」の相互の関係はあまり論じられていない。そこで、本研究では、近代からの「都市整備」による都市生活の変化が「京町家の暮らし」にどのように影響を与えたかを検討するため、「暮らし」と「都市整備」に関する資料収集と整理を進めつつ、関係する住民(高齢者)への聞き取りを通して記憶を収集、蓄積する場を構築する。蓄積された資料と記憶をGIS(地理情報、古地図)上でデジタルに共有化することで、地域の歴史を学習する場となり、京都のまちづくりやコミュニティの形成の一助となると考えられる。