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ARC古典籍データベースを利用した近世版本における「版(edition)」の変遷に関する研究

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[ARC古典籍データベースを利用した近世版本における「版(edition)」の変遷に関する研究]
2017年4月 1日(土)

 本研究ではARC古典籍データベースを利用して、近世版本の版の変遷について整理することを目指す。
 版本の板木は、何度も刷られる内に痛みがはげしくなり、また何らかの理由で損傷したり、内容を書き換えなければいけなかったりなど、修訂がほどこされることもあって、浮世絵などと同様に、状態を慎重に見比べることによって初印本と後印本の違いがわかる。現在ARCの古典籍閲覧システムでは、継続的にすすめられているデジタル・アーカイブ活動によって画像が随時蓄積されており、特に『北斎漫画』『富嶽百景』などの絵手本は大量の事例がみられる。データベースの画像情報を利用しながら同じ版本での版の違いを詳しく見比べられるようなシステムがあれば、版面の変化から出版過程をたどっていくことができる。以上をもとに近世出版文化の重要な側面である版の変遷について明らかにしていきたい。