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日本の歴史研究を行うにあたり、最も基盤となる情報の一つとして人名があげられる。現在国立国会図書館が人名典拠情報を提供しているが、書籍など限られた人名になっており、歴史上の人物を広く網羅できているわけではない。そこで、約50000人の人名を収録し、かつ著作権が切れている芳賀矢一編『日本人名辞典』(以下,『芳賀人名辞典』)を活用した人名データを作成することで、広く歴史的人名の基礎状況を提供することができる。
このデータは、機械可読であることが情報基盤の最大の条件であるので、Linked Dataとして情報を記録し、データベースへと格納する。これにより,格納された情報の意味を表現できるとともに、他のデータベースの情報とのリンクが容易となり、日本史をはじめとする諸研究の促進が期待される。