国際シンポジウム・シリーズ「つたえる力 2」 工芸研究とデジタル・ヒューマニティーズ
2105年2月22日(日) 13:00~17:00
立命館大学衣笠キャンパス 末川記念会館 講義室
入場料無料・事前申込み不要
主催:文部科学省私立大学戦略的研究基盤形成支援事業「京都における工芸文化の総合的研究」(立命館大学)、立命館大学アート・リサーチセンター
共催:立命館大学文学部京都専攻
後援:PARASOPHIA京都国際現代芸術祭
協力:ZONE きものデザイン研究所 http://zone-kimono.com/
京都にはさまざまな工芸と、それを支える、あるいはとりまく文化があります。いわゆる伝統的なモノづくりに注目があつまり、関係者の努力や工夫はあるものの、さまざまな社会情勢の変化のなかでこれまでの工芸をささえていた素材、技術は揺らぎつつあります。京都工芸Pでは、こうした現状を踏まえ、さまざまなアプローチから研究を試みています。
京都工芸Pでは鏡、唐紙、京焼など京都の伝統工芸に関する調査をおこなってきました。2010年度から立命館大学アート・リサーチセンターに近代の型友禅図案が収蔵されたことをきっかけに、京友禅についての調査を開始。文献調査や聞取り調査など、従来の研究手法のほか、データベースの活用や仮想空間での再現などのデジタル・ヒューマニティーズ的手法も併用しながら研究をおこなっています。
本シンポジウムでは、海外や外部研究者らの視点を交えて本研究拠点の取り組みをご紹介するほか、今後の研究の方向性を探ります。
※本シンポジウムは台風のため中止となった2014年10月13日「つたえる力―京都の伝統工芸―」の午後のプログラムをもとに、再構成したものです。
■プログラム | |
12:30 | 開場・受付開始 |
13:00 | 開会 |
13:05 | 基調講演 |
彬子女王(京都市立芸術大学 芸術資源研究センター特別招聘研究員) 「工芸と伝統―思いを『つなぐ』意味―」 |
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13:35 | 講演 ※英語講演・日本語通訳あり |
シャロン・サダコ・タケダ (Senior Curator and Department Head, Costume and Textiles, Los Angeles County Museum of Art [LACMA]) "East/West: Significant Moments in the History of the Study of Japanese Textiles in the United States" |
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14:25 | 休憩(15分) |
14:40 | 活動報告 「京都工芸プログラムを通じてみえてきたもの―工芸研究とデジタル・ヒューマニティーズ―」 |
・山本真紗子(日本学術振興会特別研究員) 「友禅を調べる―資料の掘り起しとその発信」 ・細井浩一(立命館大学映像学部教授) 「伝統工芸をみせる―セカンドライフとバーチャルハイブリッドタグ」 ・鈴木桂子(立命館大学衣笠総合研究機構教授) 「きもの文化とその研究の海外発信」 ・木立雅朗(立命館大学文学部教授) 「友禅図案を活かす―和鏡・唐紙・友禅小物」 |
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15:30 | 講演 |
高橋晴子(大阪樟蔭女子大学客員研究員、国立民族学博物館外来研究員) 「〈服装・身装文化デジタルアーカイブ〉構築の観点から」 |
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16:00 | 休憩(10分) |
16:10 | パネル・ディスカッション 「つたえる力―京都の伝統工芸」 |
司会:鈴木桂子 パネリスト:木立雅朗、高橋晴子、 Sharon S. Takeda、細井浩一、山本真紗子 |
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17:00 | 閉会のあいさつ |
[ミニ展示企画] |
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